「Dexterity Puzzles(器用さにより解くパズル)」というよりも・・・

写真は Boucher Frederic氏のパズル。
左は以前も紹介した「DNA PUZZLE」。
右はパズる会2013で購入した「昔のパズル」。
下町風俗資料館(上野)の玩具コーナーにあった物のコンセプトから作成したパズルだそうです。
ともにケースを傾けることでケース内に収まったボールを移動し、最終的に指定の順番に揃えることを目的としています。
操作する際「傾ける動作」以外はできないため、指先で微妙な加減と向きを操作しなければいけないため、器用さが必要だと思われがちなのですが……。
実のところ個人的にはこの類のパズルを一括して「Dexterity Puzzles(器用さにより解くパズル)」と呼んでいいのかなと最近思うのですよ。
だって写真の2つのパズルについて言えば、
別に器用さなんて必要ないんですもの。
必要なのはどのように傾ければどのような形になるか理解することでそれに従って操作すれば解くことが可能なのです。
もちろん理解するのに時間が必要なので、この種のパズルは手に取って楽しめるようになるのに時間を要するのですが、それが理解できればどこでもお手軽に楽しめる玩具に早変わりします。
でも、それまでに時間がかかることが少し問題で、
そして何より、
器用さが必要に見えるのが大問題だと思うのですよ。
これが本当に困りもの。
それを触った人に色を揃えるように言っても、「本当にできるの?」と言われ、果ては
「これって何か仕掛けがあるの?」と言われる始末。
別に仕掛けなんてありませんよ!!
これ、むなしいですよ。本当に。
思うに、この種のパズルを一律に「Dexterity Puzzles(器用さにより解くパズル)」と呼称するのも問題なのかも。
確かに本当に微妙な手先の操作が必要なものもあるけれど、一方で「理屈さえわかれば誰でもできるもの」も確かにあるのですよ。
(例えばけん玉で言えば「とめけん」あたりは理屈さえわかっていれば特に訓練なしで誰でもできるけど、「灯台」は本当にセンスと訓練がないとできない・・・というかいまだにできない。私が)
しかしそういう誰でもできるモノまでひっくるめて
「器用さがなければできない」と先入観を植え付けるのはいかがなものか
と思います。
ということで個人的にはこの種のパズルを
「Trial Puzzles(試行パズル)」
と呼びたいですね。
ということで一旦しめとします。
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