「リアル」が「創作」より一歩前に出るとき
そのこと自体は現在の技術でも可能で、それを実現すること自体は不思議でもなんでもなかったのだけど、それをこういう形で先んずることに驚いたので、メモ程度に残しておく。
それは、現実で外出が難しい人が小型の人形にカメラを装備するということをしているという話。
そのロボットはもちろんしゃべることができるし、簡単な手振りもできる。
そしてそのロボットは「顔」にあたる部分にカメラを仕込んであり、「顔」を動かすことで周囲を見ることができる。
・・・ここまで聞いて「それが何?」と思われる人が多いと思います。
しかし、ここで「『顔』を動かすことで周囲を見る」ギミックを追加することが既存のモノとの大きな違いを生み出すことになるのです。
例えば目の前にある小物に興味を示し「それ見せて」と言う場合、その方向に顔を向けているとどうだろう。
例えば、目の前の2人の人物が会話をしている場合に興味のある人の方向に顔を向けていればどうだろう。
逆に話を振りたい相手の方向に顔を向ける場合は?
このようにどちらを向いているかが分かるだけで、スムーズに会話ができる。
これのロボットを作った人は数年外出できなかった経験があったからそのロボットをつくったと言っていました。
まさに必要が発明の母であったわけです。
そしてここに
創作上で外出できない人が「外を見たい」ときにどうするかと考えた場合と、
実際外出できないために外の世界に「直に触れ合いたい」と真剣に考えた場合の
歴然とした差を見たような気がしたのです。
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